売り手事情の早売り？？？

まもなく３月３日の雛祭りです。
初節句をお迎えのご家庭では、おひな祭りの準備も整っているかと存じます。山形県の一部地域では、旧暦（月遅れ）で雛祭りを行う地域もあり、この時期からお雛飾りをお求めになられる方も多くいらっしゃいます。節句人形専門店の看板を掲げる当店としましては、そのようなお客さまにもしっかりとお雛飾りをお選びいただけるよう、３月３日が過ぎても、店内にお雛飾りを展示しております。
人形の柴崎のポリシーとして、少なくとも３月３日までは「お雛飾り」の展示がメインで、３月４日以降から順次、端午の節句売り場に模様替えしていく姿勢で永年ご愛顧いただいております。桃の節句や端午の節句は、日本に古くから伝わる「五節句文化」の一つで、季節の移り変わりを先人たちが生活の中に上手く取り入れた大切な家庭行事です。「売り手の都合」を前面に出し、お雛祭り前にもかかわらず五月人形の早売り特売キャンペーン展開されている同業のお店も多々ございますが、これからも人形の柴崎は、お客さま本位で季節感のある「節句人形専門店」らしく務めてまいります。新入生向けランドセルの販売時期が年々早まり、入学１年前には売出しが始まると聞いております（１年経てば子どもの色の好みも変わります）。節句人形が売り手事情の「物」として扱われることが無いよう、日本の伝統美でもある季節の移り変わりが感じられるような「愛情のカタチ」として、真心を込めてこれからも皆様へご提供させて頂きます！